糸山先生はドッグトレーナーというより、学校の先生です。
飼い主様名 鈴木絵里子様
コース 問題行動矯正レッスン
犬の名前 ユキちゃん
犬種 ポメラニアン
受講期間 2クール

愛犬のユキは我が家にとって2匹目の犬でした。我が家は私と夫、息子と娘、先住犬のモコの4人と1匹暮らし。モコはマルチーズとチワワのミックス犬でおとなしくあまり吠えずとても飼いやすい犬でした。モコが3歳になった頃、もう一匹飼いたいという話になり、娘の希望でポメラニアンを迎えることになりました。1匹目でさほど苦労することがなかったため、軽い気持ちで迎え入れました。

まだ生後4か月で白くてふわふわしていて、小さくて、ただただ『可愛い存在』として育てていきました。散歩中に他の犬に吠えられたりすると尻尾をたらして怖がっていて、臆病な子だなーと思うこともあり、ますます『可愛い存在💛』となっていきました。しかし、1歳を過ぎた頃から物音に敏感に反応するようになり、ちょっとした物音でも吠えるようになり、日に日にエスカレートしていきました。最初は少しの物音に立ち向かって吠えながら走っていく後ろ姿すら可愛くて、「勇敢ね~♪」なんてほほえましくみていました。

しかし、それがとんでもない間違いでした。インターホン、掃除機、物音や気配、散歩に行く前やごはん、おやつ前などの興奮したときに吠えまくり。そのうち今まで吠えていなかった先住犬も競うように吠えるようになり、吠えるのを止められず2匹で大騒ぎです。特にポメラニアンの声は高くて大きい声のため、家族内ではユキは『可愛い存在』から『うるさい存在』に変化していきました。

インターホンも掃除機も物音も毎日のことなので、ワンワン吠えることが当たり前の日常になり、「ワンワン!」「うるさい!!吠えない!いけない!!」と、その都度叱るという、今思えば意味のない掛け合いが続いていきました。その時の私は、ちゃんと注意しているし、叱ると一時的には吠えるのをやめるため、それでしつけていると思っていました。しかし、それがとんでもない間違いだと気づいたのは、ユキが3歳になった頃です。

犬と泊まれる伊豆の温泉にのんびり癒されに行こう~♪と、家族旅行に出かけました。しかし、その日の夜、ホテルの廊下から聞こえる物音に反応しワンワン吠えてしまい、止めてもすぐまた物音で吠えてしまい、せっかくの旅行が最悪な夜となりました。ほとほと疲れ果てた私は、これはもうプロの力を借りてユキの吠えを直すしかないと思い、ネットでドックスクール探しを始め、ヴィッセに辿りつきました。

ホームページを開くと「訓練ではなく、共に暮らすためのしつけを」と書いてあり、これだ!!と思い、読み進めていくうちに糸山先生の理念に共感し、レッスンを受講する決意をしました。カウンセリングを受ける前まで、ドッグスクールに入れたら先生がユキをレッスンして治してくれて良くなっていくのだと思っていましたが、それは大きな間違いでした。生徒になったのはユキではなく私だったのです。

初回レッスンの日、お迎えに行った際、ユキが興奮してなかなかハーネスを装着できず興奮するユキに、私が「ハイハイ、わかったわかった!」と言いながらハーネスを付けようとしていたら、「何も言わずに無言で付けた方がいいです。興奮を応援しているようになっていますよ。」と先生から指摘されました。衝撃でした。応援?大人しくしてほしいのに、逆に私が興奮させている!?そして、先生から「大抵飼い主さんの独り言になっているんですよね。」とも言われ、さらに衝撃。あー!私は今まで独り言を言って、犬が吠えたり興奮しているのを応援していたんだと気づかされました。独り言とは、「吠えたらだめでしょー」とか「ワン言わないよ」などと、犬に語りかけることです。

レッスンでは、犬が吠えた時に使う「緊急の待って」と「グッド!」の使い方を教えてもらいましたが、上手くできません。なんせ何年も独り言を言って興奮する犬を応援していたので、つい独り言を言ってしまう私の癖がなかなか直らないのです。先生に「なかなかできません、よくならないです」と言ったときに、「そりゃそうです。練習しないと本番(日常生活)で出来るようにはなりません。何でもそうでしょ?テニスのやり方を教えてもらってすぐ試合できますか?練習するでしょ?」と言われ、確かにそうだと何も言えなくなりました。

そうして「レッスンが進むにつれ、ユキは少しずつ変化していきました。相変わらず吠えますが私の「待って」の声で私の顔を見て吠えるのをやめるようになったのです!ユキが私と目を合わせて「これでいいの?」と私に確認しているんです。それがすごく嬉しくて、レッスンの効果を感じました。「待って」ってすごい!!ヴィッセに通う前に「待て」は教えていましたが、その使い道も知りませんでした。「待て」はこうやって使うのか!!と感動しました。しかも、「待て」と命令調ではなく「待って」なのがいい!私の中で魔法の言葉の「待って」が浸透した瞬間でした。

しかし、ごはん大好きなユキにごはんをあげる際の興奮吠えには魔法の言葉も効果がありません。なんでよ!と思ってつい「待って」の声も大きくなります。せっかく良くなっていると思ったのに本当に困りました。そこで先生に相談したところ、「吠えている間は無視する、静かになったらオヤツをあげる」「吠えたらオヤツをもらえない」という学習をさせる、他行動分化強化というのを教えてもらいました。ですが、犬のしつけでよく登場する「無視する」というのが心苦しくて私は苦手でした。

しかし、ある日気が付きました。ユキを「無視」するのではなく、私が「待って」をすればいいんだ!と。小学校の時、校長先生が朝礼でよく言っていた「静かになるまで待ちます」ってやつです。そうすると、おしゃべりして騒いでいた子供たちが自然と静かになるやつ、あれだ!!と思い校長先生になった気持ちで「静かになるまで待ちます」を実行し続けた結果、ごはんの際の興奮吠えが改善していきました。

こうやって教えてもらったことを自分なりに理解し、犬とともに成長している感じがやっぱり私がヴィッセの「飼い主が学ぶしつけ教室」の生徒になったんだなと改めて実感できました(笑)糸山先生はドッグトレーナーというより、『学校の先生』です。「子供と同じように育てましょう」という先生の理念に、子供がもう少し小さい頃に先生と出会いたかった!子供の育児の指導もしてもらいたかったです(笑)

ユキの吠えは減りましたが、全く吠えないわけではなく散歩前には興奮して吠えるし、散歩中に他の犬に吠えたりもします。しかし、私の犬の育児はやっとスタートしたばかり。先生から教えてもらった「基礎」を実践しながら、今後もユキと楽しく共に生活するための練習を日々行っていきたいと思います。ヴィッセの3つの目標の一つである、「指示をしなくても犬が自分で考えて行動するように育てること」を目指して!

ヴィッセはそのやり方を教えてくれ、犬ではなく飼い主を育ててくれるドックスクールです。犬のしつけは飼い主次第。糸山先生は「育てる」を教えてくれる先生です。糸山先生ありがとうございました。