問題と言われている行動について~ヴィッセのテキストから~

query_builder 2023/02/09
エッセイ
問題と言われている行動について~ヴィッセのテキストから~

一般的に問題行動と言われている、「吠える」「齧る」「甘噛み」「飛びつく」「拾い食い」「トイレをどこでもする」
「くわえた物を離さない」など、これらの行動は、犬が犬としての遺伝情報に基づき、「本能的に行動しているだけ」です。


とくに子犬のうちは活発な子ほど、本能の塊のようなただの野生動物です。しかし、その本能的な行動の中には、
育ちすぎると無駄吠えなど、人間社会で生活するにあたり、弊害になってしまうものもあります。


そして、どの遺伝情報を顕著に引き継いでいるかは、犬種、繁殖にも左右されますが、
ひとつだけはっきりと言えることは、人間側にとって問題と呼ばれる行動を顕著に引き継いでいる犬ほど、
しつけの必要があるということです。


人間と暮らし始めたばかりの子犬には、問題行動というものは基本的にはありません。
飼い主からまだ何も教えてもらっていないわけですから・・・。先に述べた行動は、犬を自由奔放に行動させていれば、
当たり前のようにやります。そうした行動が成犬になっても残ってしまうと、問題行動と呼ばれるようになるわけです。


また、犬によっても個体差があるので、すべての犬が問題行動を起こすわけではありません。
しつけがしやすいかしにくいかは、生まれ持った犬の気質で決まるといっても良いでしょう。


犬の行動が問題化する原因の多くは、犬の気質に加え社会化不足や散歩不足、長時間のお留守番など、
子犬の頃の経験不足によることがほとんどです。そして、犬に何か問題が起きると、多くの飼い主がその問題のみに目を向けてしまい、
しつけの本やネット、または人から聞いた情報などで直そうとしますが、ほとんど上手くいくことはありません。  


なぜなら、それらの情報は、問題を起こしているワンちゃん専用に向けられたものではないからです。
さらに、飼い主が犬という動物の習性や、学習の仕方を正しく理解できていないこと、
犬に与えている生活環境が適切でなかったり、悪い行動を叱るだけで、良い行動を教えないことにも原因があるからです。


イヌとヒトは、文化も習慣も、そして、コミュニケーションの手段も違います。
犬のしつけとは、そんなヒトとイヌが一緒に暮らすわけですから、犬と心を通わせるために、
コミュニケーションの取り方をお互いが学ぶことではないでしょうか。 
現在の家庭犬のしつけは、このお互いが学ぶという部分が抜けていると思います


現在における家庭犬のしつけとは、単に「スワレ」や「マテ」を教えることではなく、犬をしつけようとする前に、
飼い主が正しい知識を勉強し、それを自分の知識として持つことで、初めてしつけや問題に対する
適切なアプローチと的確な対処を発揮することが出来るようになるのです。

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