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お客様の声

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私たちドイツ人の考え方は、問題が起きてからではなく、問題が起きる前にトレーニングを行うのです。

横浜市 中区

飼い主様名 ベアテ・ワイゼンバーガー様
コース 子犬のしつけレッスン
犬の名前 ライラちゃん
犬種 ポメラニアン
受講期間 4クール
数週間前、私の犬のライラを糸山先生に預け、私は母国であるドイツに一週間程帰国しました。 Munichに着くとすぐに、私はドイツと日本とでは犬の扱いに違いがある事に気がつきました。

まずドイツに着いて最初に見た光景は、私達が空港の中を歩いていた時に、プードルを連れて空港のゲートに向かって歩いて行くカップルでした。犬はカートにもカバンにも入らず、Tシャツも着ていません。

翌日、娘とデパートに買い物に行った時の事でした。ゴールデンレトリバーを連れた女性とすれ違ったのです。私の娘は本当に驚いて、「ママ、お店の中に犬がいるわ!」と言いました。なぜなら、3才の時に日本に来た彼女は、日本ではこのような光景を見た事がなかったからです。

メインのショッピング街を歩くと、大きかったり小さかったり、血統書付きだったり雑種だったり、あらゆる犬を見かけます。小さなチワワを除いては、服を着ている犬はいません。犬のファッションショーの様な物もありません。

チワワ以外の犬達は皆、自分の足で歩いています(バッグもカートも抱っこも無しです)。かなりの数の犬はノーリードで、飼い主に呼ばれるとついて来るといった感じでした。

ある日のレストランでの事でした。テーブルの下で、飼い主の傍で幸せそうに眠っている犬がいます。私達が入ったのは、犬用のメニューや椅子がある特別な犬を同伴出来るレストランではありません。

飼い主は、彼らの犬を何も特別な事ではないかの様に連れて来ていました。実際にこのような事は、ドイツでは全く特別な事ではありません。

犬は大人しくして、他のお客さんの邪魔さえしなければ良いのです。食事の後には、犬の為に骨を包んでもって帰ります。ホテルですら、通常わずかな料金で犬を連れて泊まれます。日本の様に、特別な犬と泊まれるホテルを予約する必要はありません。

また、犬は床に伏せて居さえすれば、半額チケットを買って、バスにも電車にも乗る事ができます。盲導犬や介助犬などは、何処にでも制限無く行く事ができます。

ドイツではデパートなどで、犬を売っている所を見かける事はありません。ペットフードやペットの美容室などがあるペットショップですら、犬や猫を売り物にはしていません。ドイツでは、通常人々は犬をブリーダーから買うか、子犬が生まれた友達から譲り受けるかするのです。

そして、ドイツ人は普通犬が最低生後3ヶ月になるまで、母犬から引き離すのを待ちます。なぜならば、この時期こそ、子犬達が犬としての素養と社会性を学ぶ大切な期間だと考えるからです。

日本では犬のブティックを数多く見かけますが、ドイツには犬用の可愛い服が置いてあるブティックは見かけません。多くの犬達は芝生の上で友達と楽しそうに転がったり、ボールを追いかけたり、じゃれ合ったりしています。何匹かは噴水の周りで遊んでびしょ濡れになったりもしていました。

全体的に私が受けた印象では、ドイツの犬は日本よりも「犬らしい」生活を送っていると言う事です。私達は、いつも犬は親友だと言っています。私達が忘れてはいけないのは、彼らはおもちゃではなく、犬は犬であり洋服を着て一緒に食卓につく人間ではないと言う事です。

生き物は敬意と愛情をもって扱われるべきです。彼らの自然の要求を越えてまで、甘やかしたり増長させたりするべきではないのです。人間化させるべきではありません。犬は私達に従うものであって、私達を支配するものではないのです。

犬は、自然の環境の中に居れば、彼らは私達に無限の愛情と信頼を返してくれます。私は日本にいる犬達もドイツの犬と同じような、自由と尊敬を享受できると良いと思います。

そして、ほとんどの犬が、家族の一員として人間社会で暮らすための、「社会化トレーニング」を受けます。ドイツでは、パピーから1才くらいになるまでトレーニングを行うことが普通です。なぜなら、この時期に適切なトレーニングを行えば、成犬になった時に問題が起きにくいからです。

糸山先生のしつけ教室では、パピーレッスンは全体の3分の1しかいなく、後は「吠える」「咬む」などの問題がある犬達と聞かされた時は本当に驚きました。そして、その問題のある犬のほとんどが、なんと毎日10時間もの留守番をさせられているということも。

私たちドイツ人の考え方は、問題が起きてからトレーニングを行うのではなく、問題が起きる前にトレーニングを行うのです。これは、子供のしつけと全く同じ事だと思います。

ドイツの人達は、犬へのアプローチも違います。まず飼い主に犬を撫でても良いか許可を得るのです。飼い主が良いと言えば安全だし、もしダメと言われれば、触ってはいけないのです。小さい子供ですら、このルールは教わります。

そして、決して犬の頭をなでるのではなく、まず犬があなたの手の匂いを嗅げるように低い位置から近づき、もし犬が唸ったり、敵意を見せなければ触れるのです。

最後に日本の方がドイツよりも良いと思う事をあげましょう。それは、人々が犬の後始末をきちんとする事です。ドイツでは、道を歩く時に十分に気をつけなくてはいけません。なぜならば、飼い主が愛犬の排泄の後始末をしないからです。

彼らにとっては、これはとても面倒な事なのです。私は本当にこれに関して日本から学び、まねをするべきだと思います。別の点では、日本の犬は吠え合う事が少ないように思います。なぜだか分かりませんが、私にはドイツの犬の方がもっと「おしゃべり」で、ご近所や周りの人達に迷惑をかけていると感じるのです。

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