横浜市の犬のしつけレッスン
お客様の声 基本的な社会化が全く出来ていない、そんな泰地との生活は出口のない戦いでした。
基本的な社会化が全く出来ていない、そんな泰地との生活は出口のない戦いでした。
東京都 文京区
飼い主様名
石井様
犬の名前
泰地(たいち)くん
犬種
カニンヘンダックス
カニンヘンダックス・泰地(たいち)は、2004年12月に我が家にやってきました。生後8ヶ月までペットショップで売れ残っていたのを不憫に思って迎えたのですが、育てるのは予想以上に大変でした。
基本的に落ち着かない性格の子であった上、8ヶ月の時点でお散歩も外の世界も知らず、トイレのしつけも基本的な社会化もされていない、来客を怖がって震える・吠える。そんな泰地との生活は出口のない戦いでした。
悩んだ末、訓練することで問題が解決できるのではと考え、2005年1月から7月まで泰地を警察犬訓練所の預託訓練に出しました。半年経って確かに「脚即歩行」などは上手に出来るようになったものの、それはただ指示に従っているだけ。
人間との楽しいコミュニケーションを教えてもらえたわけでも、チャイムの音や来客が怖いものではない、と教えてもらえたわけでもありませんでした。
かえって閉塞的な施設の中で、真の社会化や心の成長を遅らせてしまったのではないかと思います。とどめに卒業の際「この子は吠えますね。これだけはどうしようもないですね」と言われ、ショックを受けて帰ってきました。
それでも帰宅してしばらくは落ち着いていたのですが、ある時期を境に泰地の吠えはますますひどくなりました。分離不安が強く、また何もかもが怖いので、私やもう一頭のダックス・咲妃を守ろうと必死で吠えます。
吠え始めると頭が真っ白になるようで、ある時吠えてパニックを起こした挙句、なだめようと近づいてきた実家の人間に歯を当ててしまいました。このままでは大変と、トレーニングしてくださる先生をネットで検索していたところ、ヴィッセの糸山先生にめぐり合うことが出来ました。
カウンセリングを受けた後、11月初頭からトレーニングが始まりました。トレーニングといっても今主流の「トレーナーが1回60分、飼い主を指導しておしまい、後はがんばって。」といったものではなく、お昼前に預けて夕方迎えに行く、というスタイルです。
夕方迎えに行くと「今日どんな練習をしたか」「どんなふうに過ごしていたか」「おうちでどんなことをしたら良いか」などについて教えていただけます。なんだか保育園のようです(笑)。
これまでに「オイデ」のトレーニング、雑踏の中で落ち着いているトレーニング、カフェトレーニングなど、色々な体験をさせていただいております。それ以外でも、お店で過ごしている一日の時間すべてが素晴らしいトレーニングです。
ケージで静かにしていることから始まって、チャイム、来客他のワンちゃん・・・それらの刺激から学ぶことはたくさんあります。そうした中で、しかも先生に見守られて「安心して」過ごすことが、既に泰地にとって良いトレーニングとなっているようです。
糸山先生は、飼い主の犬に対する接し方や、意識の持ち方などについても色々教えてくださいます。「こんな話は他では聞けない!」と感動したこともありました。また、先生のコマンドの出し方、叱る・褒めるの方法や声音、タイミングなどを見ているだけでもとても勉強になります。
飼い主のほとんどが、いかにとんちんかんなことをしているかがよくわかりました(苦笑)。イケナイことをしたのに抱きしめて優しく「だめよ」と諭しても、それは犬にとってご褒美であり、かえって悪い行動を強化してしまうこと。
では厳しく、と思ってスパルタにしても、犬を萎縮させてしまうだけだということ。叱る根底には、犬への愛情と信頼がなくてはならないこと。叱ることと怒ることはまったく違うということ。
先生はどんなに厳しく叱っているときでも、感情的になっているのを見たことがありません。このくらい情緒的に安定して接することができたら、犬はどんなにか安心することでしょう!
そして、飼い主の心・感情といったものを犬たちは敏感に感じ取り、共有しようと必死であるということ。飼い主の心の安定が、犬にとっての幸福であるということを改めて感じました。
トレーニングを始めて、早いもので4ヶ月が経とうとしています。通い始めた時に比べ表情やしぐさがとても豊かで楽しいものになり、コミュニケーションも格段に取れるようになってきました。とはいえ、泰地の心の成長は始まったばかり。
来客の際や実家に行った時などは、まだ興奮してひどく吠えてしまいます。ショップと訓練所で過ごしてしまった1年の歳月を取り戻すには時間がかかりそうですが、焦らずに育ててあげたいと思っています。
現在は糸山先生のトレーニングと並行して、月一回の「セラピードッグ訓練会」にも参加しています。小さいながらも、本来ダックスは作業犬です。泰地が「これがボクの仕事なんだ」と、自信と作業意欲を持って出来るように導いてやりたいと思っています。
家庭生活が落ち着いてできるようになったら、実現したい目標がいくつかあります。セラピードッグとして活動することももちろんですが泰地と咲妃を連れてのんびりと旅行を楽しみたいと思っています。(二度ほど経験がありますが、泰地が吠えるのを気にして、あまり楽しいという感じではなかったので・・・)
そして、色々な人と自然に交流できるようになることが最大の目標です。それは、単に誰とでも楽しく遊ぶためだけではありません。一応、私はこの子たちより長生きするつもりですが、いつ何があるかわかりません。私がいなくても生きていけるように、誰からも受け入れてもらえるような子に育てることが、この子たちの命を守ることだと思っています。
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