横浜市の犬のしつけレッスン
お客様の声 あらゆる問題を乗り越えて、長い長いトンネルを抜けることができました。
あらゆる問題を乗り越えて、長い長いトンネルを抜けることができました。
飼い主様名
S様
コース
問題行動矯正レッスン
犬の名前
こたろうくん 1才6ヶ月
犬種
トイプードル
受講期間
3クール
こたろうを我が家に迎えたのは、生後3ヶ月の時でした。物覚えや理解がとても早くトイレトレーニングなどもすぐに覚え、全く手のかからない穏やかな子だったので、困ったことなどひとつもない楽しいドッグライフを送っていました。
昔、実家で柴犬を飼っていたのですが、教えたのは「オテ」と「オスワリ」位でした。それでも吠えたり、噛むこともなく、問題行動といえるものはなかったので、こたろうを迎えてしばらくの間は、今思えば、「犬を育んでいくこと」を安易に考えていたと思います。
生後6ヶ月頃からインターホン、エアコン、テレビの音声など、あらゆる生活音にとても敏感になり激しく吠えるようになりました。吠えはどんどん強化されていき、家族同士が会話したり、食事をしたりするといつまででも吠え続け、ついには家族の就寝前の歯磨きの音でも吠えるまでになりました。
そして、生後7ヶ月になる頃には、家にいる間はずっと吠えていることが当たり前のようになっていました。それに加えて、おもちゃや食器、犬用のソファーを動かそうとすると唸って威嚇してくるようになってきたのです。
ある時、こたろうが口に咥えたティッシュを夫が取ろうとしたら、唸って噛みました。幸い少し血がでる程度でしたが、その日を境に気に入らないことがあると、夫に威嚇して噛もうとすることが増えていきました。
さらにお散歩では、他の人や犬、バイクなど動くものに激しく吠えて飛びかかろうとしたり、特に拾い食いを止めさせようとすると唸って威嚇してくるので、お散歩もどんどん憂鬱なものになっていきました。
生後8ヶ月になると、今まで完璧だったトイレも失敗の連続、しかも食糞までするようになってしまいました。さらに1歳になってからは、早朝に吠え始めて家族が起きるまで2時間以上吠え続けるようになったこともあり、ラインでのしつけ相談を受けました。
すると、そのトレーナーの方から「今は反抗期だから成長すれば治る」と言われたので、反抗期が終わるのを待とうと思ってなんとか数ヶ月を過ごしました。
その間にも獣医さんに聞いたり、ネットの情報や本、Youtubeなどで自分なりに解決方法を見出そうとしましたが、「本当にこのままでよいのだろうか」という気持ちが日に日に強くなっていきました。そんな時にヴィッセの存在を知ることになりました。
他のスクールもいくつか候補にしていましたが、実際に問い合わせをしたのはヴィッセだけでした。理由は「ヴィッセのしつけの方針に共感したこと」と「日本全国出張レッスン」をしていることでした。
我が家はヴィッセに通える距離なのですが、「自分を必要とする人がいるなら、どこへでも出向く」という糸山先生の姿勢と、なによりも犬に対する情熱が感じ取れました。こうして、こたろうが1歳3ヶ月の時にヴィッセのホームページから問い合わせをしました。
入会前のカウンセリング当日、糸山先生は、「この子は、相当な怖がりですねー。」とこたろうの性質を一瞬で見抜かれました。そして、先生は飼い主の私達がしてきたことに対して、良くないことは良くないとはっきりおっしゃってくださいました。
今振り返って思うと、「飼い主が自分の犬の性格や性質を理解すること」と「糸山先生が私達のこたろうへの間違った接し方をはっきりと指摘してくださったこと」そして、「それを私達が素直に受け入れ努力したこと」があらゆる問題行動を解決していく突破口になったと思います。
レッスンは毎回先生と30分間のカウンセリングから始まります。我が家は抱えている問題が多かったので、レッスン開始直後は、30分では話しきれないこともありました。そんな時には、「まだまだ話し足りないことがあったのではないですか?」と、先生からお電話を頂くこともありました。
そんな先生のお気持ちがとてもありがたく、糸山先生を師匠とし、何があっても信じてついていこうと決めました。糸山先生はいつもパワーに満ちていて、説明がとてもわかりやすく、最初は難しいと感じていたことも自然とできるようになっていました。
ヴィッセでは入会するとテキストをいただけますし、レッスン中の動画も共有していただけるので、飼い主はより効率的に学ぶことができます。私達はテキストを週に1回は読み返し、いただいた動画も何度もリピートして、先生がこたろうに指示を出すタイミング、声のトーンなどを参考にしました。
レッスンの後半は、雨の日以外は毎回お散歩レッスンがあり、他の飼い主さん達と一緒に根岸森林公園に行きます。他の飼い主さんと悩みを共有したり、他のワンちゃん達との交流も楽しみの1つです。時には、ヴィッセの卒業生の方々が公園に散歩に来ていることもあり、過去のお話を聞いたりする機会にも恵まれました。
とはいえ、レッスンを開始して1ヶ月間は家族全員が疲弊していました。吠えたら「No」で叱る禁止のしつけと、吠えやんだら「Good」で正解を教えるということがなかなか思うようにできません。私達の声は全く聞こえていないかのように、こたろうはひたすら吠え続けていたのです。
しかし、私達は諦めませんでした。この子は大事な我が家の一員です。人と暮らしていくためのルールを理解し、それを守れる子になんとしても育てたいと思い、時には2時間以上、吠えているこたろうの横に立ち「No」と「Good」を繰り返し教え続けることもありました。
そんな日々が1ヶ月過ぎた頃でしょうか。早朝の吠えや日中の吠えが明らかに少なくなっていきました。ついに、こたろうが「No」と「Good」の意味を理解し始めたのです。こんなに早く効果を感じられるとは、レッスン開始直後には想像もしていませんでした。
ここまで順調に吠えがおさまってきて、ホッと安堵していた矢先のレッスン開始から2ヶ月経過した頃、私は初めてこたろうに激しく唸られて噛まれてしまいました。
きっかけは自宅内の壁紙にこたろうがマーキングをするようになったので、私がそれを阻止しようと壁にクリアファイルを貼ったところ、こたろうはむきになってクリアファイルを外し、両前足で抱えこみ、執着して一心不乱にかじり始めました。
そして、こたろうと私はクリアファイルの激しい取り合いになってしまったのです。私の手は流血こそしませんでしたが、この時は今までにないくらい強くこたろうを叱りました。
しかし、この日を境に生後6ヶ月以降できなくなっていた「アウト」の指示で口に咥えているものを離すということが再びできるようになり、室内でのマーキングもおさまったのです。
ところが、指示によく従ってくれるようになった反面、同時に新たな問題も生じてきました。お留守番させる際に、今までのように抱っこしてハウスさせようとしたり、リビングからサークル内に抱っこして戻そうとしたりすると、私に威嚇して噛もうとする素振りを見せるようになってきたのです。
何故だろうと色々考えた結果、「怖がり」のこたろうには、あまりしつこく強く叱り過ぎるのは良くないのではと思い直し、強く叱っても短時間で切り上げてみることにしました。
この時にもう1つ改めたことは、今まで小型犬ということもあり、何にかにつけ抱っこをしていましたが、抱っこは必要最低限にして、より多くの単語をこたろうに教えていきました。
例えば、移動してもらいたい時は「どいて」、歯磨きなどで顔を動かさないでいてもらいたい時は「カーム」と言うなどです。そうすると、ここからは一気に吠え以外の他の問題行動も改善していきました。
こたろうに合った叱り方、褒め方、接し方を私達が実践できるようになり、より効果的に「してよいこと」と「やってはいけないこと」がこたろうに伝わるようになったからです。
レッスンを開始して2ヶ月半を過ぎる頃には、口に咥えたものは「アウト」で確実に離すようになり、苦手だった「ハウス」もできるようになりました。「どいて」と言うと速やかに移動してくれます。
トイレも失敗がほとんどなくなり、「トイレして」という指示でトイレに行くこともできます。「おいで」の指示によって食糞することもなくなりました。夫がこたろうの食器やソファーを動かしても、もう威嚇はしてきません。あれだけ悩んでいた早朝吠えも一切なくなりました。
外では、バイクに以前ほど反応せず、人には全く吠えなくなり、今では色々な方に可愛がってもらっています。他の犬にはまだ吠えることがありますが、挨拶できるお友達が日々増え続けています。
レッスン中は、早い段階でパピーレッスンを受けて、社会化しておけばよかったと何度も後悔しましたが、これだけ多くの問題行動がなければヴィッセに辿り着くことはなく、糸山先生にお会いすることもなかったかと思うと、我が家にとっては、逆にこれが最高の選択であったのかもしれません(笑)
我が家は家族間で犬のしつけに対する認識や価値観がかなり異なっていたので、1人の師匠のもとでしっかり学ぶことで、家族で一貫性のあるアプローチができるようになったことも大きな収穫です。
糸山先生に出会えたことで、長い長いトンネルを抜けることができ、こたろう含めた我が家の未来も大きく変わったと感じています。大袈裟と言われるかもしれませんが、このご恩は一生忘れません。
糸山先生は、犬のしつけのお話しだけではなく、犬のお話しをベースに人生全般に通ずるような宝のようなお話しをたくさんしてくださいました。数ヶ月間、懸命に伴走してくださりありがとうございました。糸山先生のサポートなしでは、きっと途中で心が折れていたと思います。
2クールの基礎レッスン最終日に、糸山先生は「もう卒業しても大丈夫ですよ。」とおっしゃってくださいましたが、私達は「何かを改善するためという目的ではないが、レッスンを続けたい。」と追加レッスンを希望しました。季節が変わった頃に、あともう少しだけヴィッセにお世話になる予定です。
最後になりますが、犬の問題行動を治すのは飼い主自身です。ヴィッセは単なる犬のしつけ教室ではなく、飼い主が犬の習性や適切な接し方を学び、飼い主として成長していくためのスクールです。本気で犬の問題行動を改善したい方に、是非おすすめしたいと思います。
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