吉川様・大平様
問題行動矯正レッスン
姫
ウエルシュコーギー・ペンブローグ
4クール
Visseの門をたたいたのは、拾い食いを直したいと思ったことがきっかけでした。それまでは、このご時勢インターネットで必要な情報は得られるから、自分でしつけは出来ると高をくくっていました。叱るときは、「マズルをつかむ」や「大きな音をたてる」ということも試してみました。
しかし、なかなか拾い食いが直らず、特にタバコへの執着がひどかったので、我々だけでは限界だと思い、糸山先生にお願いすることにしました。
姫は気に入ったものは絶対に離しません。無理やり取り上げようとすると、噛んだり吠えたりすることもありました。私が噛まれることが怖くて、取り上げることが出来ないと話をすると、先生にこう言われました。
「噛まれることを怖がってはだめです。だってこの子は本気では噛まないでしょ?本気で噛まれたらただじゃ済まないんですよ!」「ある程度、覚悟を決めて叱るときは本気で叱らないと。吉川さんの叱り方はまだ優しいから怖くないんです。」
「叱られて吠えるのは、子供が親に「うるせぇ!!くそ婆!!」って言ってるのと同じこと。親に向かってそんなことを言ったら絶対に許さないでしょ?」私はそうかと思い、この日のレッスンで噛まれる覚悟を決めました。
そうして、おもちゃを咥えたまま離さなかったある日、「Out!」と何とか離させると、姫は不満気に唸りました。そして、私が更に強く「No!」と言うと、今度は吠えて噛み付いて来ました。「今私は「くそ婆」と言われてるんだな。」と、先生の言葉を思い出し負けずに強く叱りました。
その後、しばらく無視していたので、姫はばつが悪そうにしていましたが、「おいで」と優しく呼び寄せると、「ごめんなさい」と言わんばかりの顔で擦り寄ってきました。この時から姫と私の関係が変わり、最近は少し上に見てくれている気がします。
今の姫は私たちといることを嬉しく思ってくれているようで、一緒にいると楽しそうにしています。夜は別の部屋で寝ていますが、毎朝起きると大歓迎してくれます。それを見るとこちらも嬉しくなってしまいます。
糸山先生はよくこう言います。
「子供を育てるように犬を育てるんですよ。訓練じゃなくて"育む"んです」
分かるようで分からなかったことを、糸山先生は気づかせてくれました。Visseはしつけ教室というよりむしろ“育児相談所“のようです。Visseに通って本当に良かったと思っています。
姫は糸山先生が大好きで卒業が名残惜しいですが、根岸公園でまたお会いしたいと思います。
ありがとうございました。