横浜市の犬のしつけレッスン

Visse's Blog

家庭犬のしつけとは?

犬にオヤツを使って「お座り」や「待て」などを教えることを、「オペラント条件づけ」と言います。同じようにイルカたちがジャンプをした後、トレーナーさんから必ずお魚をもらっていますよね。

トレーナーさんの指示で、イルカがジャンプし、その結果、お魚がご褒美でもらえたという流れです。ジャンプした後に、イルカにとって良いことが起きているので、今後トレーナーさんの合図で、ジャンプするという行動が増えるという理屈です。同じことを犬でやってみましょう。


飼い主が「お座り」と指示する →座る → その結果 →ご褒美(オヤツ)がもらえた。全く同じですね。このオペラント条件付けとは、動物に「何かをさせる」ということが目的で、トレーナーさんは、イルカをしつけている訳ではなく、イルカに「芸」を教えているということです。


イルカのジャンプを見て「よく訓練されているなー!」と思っても、「よくしつけられたイルカだなー」と、思われる方はいないのではないでしょうか?そもそもイルカがなぜジャンプするかと言うと、ジャンプした後に必ずお魚がもらえるからです。トレーナーさんは、イルカがジャンプをするたびに、必ず毎回お魚をあげていますね。☜連続強化スケジュール

これと同じことが犬のしつけでも見られます。ヴィッセのカウンセリングシートの質問項目に、


■オヤツがなくてもいうことを聞きますか?  □はい  □いいえ

という質問があります。そして、ほとんどの方が、☑いいえにチェックを付けます。

そうです!イルカも犬も、トレーナさんや飼い主のためにジャンプやお座りをしているのではなく、お魚やオヤツをもらうためにやっているという訳です。もし、トレーナーさんがオヤツをあげなくなると、イルカはジャンプをしなくなるでしょう。☜消去


しつけと訓練は違います。どんなに「お座り」や「待て」などを教えたからと言って、無駄吠えなどの問題行動を起こさない子に育つ訳ではありませんし、どこに出しても恥ずかしくない子に育つとは限りません。


僕が家庭犬のしつけで一番大事に考えているのは、「禁止のしつけ」です。禁止のしつけとは、拾い食いをしないとか、お散歩で他の犬に向かって吠えないとか、台所に入ってはいけないなど、日常生活でのルールを教えることです。


どんなにお座りや待てなどが上手にできても、散歩中に他の犬に吠えかかったり、オシッコをどこでも勝手にして周りに迷惑をかけていたら、意味がないと思います。犬のしつけは、犬の性格と個性によります。

たとえば、怖がりで臆病な子に一生懸命「お座り」や「待て」などを教えても、怖がりや臆病は克服できません。また、活発過ぎて落ち着きがない子に、一瞬芸程度の「待て」を教えても「我慢」は覚えません。子どものしつけも犬のしつけも、それぞれの子にあった「テーマ」があるのです。


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