横浜市の犬のしつけレッスン

Visse's Blog

横浜市の犬のしつけレッスン/子犬の甘噛みについて

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ネットで以下のような記事を見つけました。

 

『子犬のうちに甘噛みのしつけをせず、いくらでも噛むことを許し、叱ることをしなかった犬は、人を本気で噛むようになることがあります。子犬のうちはどうしても甘噛みをしたいものです。成犬になってからも飼い主さんに甘えたくて甘噛みをする犬もいます。

しかし、全くしつけもされず叱られもせず、噛むことを許されてきた犬は、噛むときの力加減がわかりません。いくらでも噛んで良いと勘違いしています。そうすると、人を本気で噛み、飼い主さんや家族に大怪我を負わせたり、他人であれば咬傷事故として取り扱われてしまいます。』

 

こういう記事を書く人達は、まったく犬の習性が分かっていない人達だと思います。先に結論から言ってしまうと、甘噛みが本気噛みになることは絶対にありません。甘噛みと本気噛みは全く別な問題です。

 

そもそも、なぜ子犬は甘噛みをするのでしょうか?

 

一般的には、「歯が痒いから」というのが、最も多く言われていますが、この意見を僕は信じていません。なぜ子犬は甘噛みをするかと言うと、成犬になった時にチームの一員として狩りに参加しなければならないので、兄弟たちと毎日狩りの練習(プロレスごっこ)をする必要があるのです。

しかし、飼い主の元に来た犬には兄弟がいないので、飼い主が狩りの練習相手になります。もし先住犬がいる場合は、先住犬が格好の練習相手になります。これは猫も同じです。

 

甘噛みをやめさせる方法として、「マズルをつかんで叱る」「口の中に手を入れて叱る」「仰向けにして叱る」「チョークチェーンで首を絞める」などの、虐待同然のしつけ方を教えている人達がいることに胸が痛みます。
 

これらの対処法は、犬を家族ではなく、家畜として扱うしつけの方法です。ここで言う家畜とは、犬を人間より下に見て、犬の気持ちを尊重(理解)しないということです。犬が甘噛みを始めたら、叱るか、すぐにその場を立ち去るか、一切反応しないかのどれかになります。


しかし、どの方法もすぐには効果が出ることはないので、結論としては、甘噛みをすぐにやめさせる方法はありません。甘噛みは、やめさせようとするのではなく、齧るという行動欲求を満たすことが一番の解決策です。

 

以下、甘噛みの改善に必要なことになります。


1.ガム(牛皮)やアキレスなど噛むものを毎日与え、齧るという行動欲求を満たす。

2.ロープで引っ張りっこをして、エネルギーを発散させると同時にルールを教える。

3.散歩の時間を増やす+公園で走らせ疲れさせる。 ※疲れている犬は良い犬だ=イギリスの犬の諺

4.プロレスごっこが出来るお友達を探す☞犬の幼稚園に入れる、またはドッグランに行く。


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