防御性攻撃行動は、縄張り性攻撃行動とも呼ばれています。その縄張りは、通常「家」や「庭」
または、「車の中」であったりしますが、お散歩などで他の犬や、人に対して吠えている場合は、
飼い主が縄張りの対象となります。一般的に言う無駄吠えです。
これらの縄張りに近づこうとする人や犬に、威嚇して吠えたり、咬んだりして攻撃的に
家族や自分を守ろうとすることが、防御性攻撃行動の大きな特徴です。
また、不安や恐れに基づいた攻撃性として、ブラッシングで身体を触ろうとしたり、
首輪やハーネスを付けようとする時に、飼い主に対して唸ったり、更には咬みついたりして
自分を守ろうとする不安性攻撃行動もよく見られます。
これらの行為が顕著な犬に共通していることは、生まれつき怖がりで警戒心が極度に強い犬です。
この問題行動の背景には、常に「不安」や「恐怖」「過去のトラウマ」などが存在し、
オス、メスともに3ヶ月齢~1才過ぎに出現することが認められています。
【防御性攻撃行動が発達すると考えられる要因】
☑遺伝的要因 ☑現在の環境的要因 ☑社会化不足 ☑犬の性質 ☑散歩不足
□飼い主の犬への接し方 ☑飼い主のリーダーシップ不足 □飼い主の行動と性格
☑問題に対する飼い主の不適切な対処 □飼い主のしつけに対する意識不足
【改善に必要とされる期間】
・3ヶ月~6ヶ月(飼い主の生活環境の改善による)
【改善の為にやらなければならないこと】
(1)散歩が足りていない場合、1日2回(最低30分)の散歩と十分な運動を与え、
ストレスとエネルギーを発散させることで、「心」と「体」 のバランスを整え心身ともに満足させる。
(2)「日常生活で行う3つのこと」を毎日実践する。