犬がリーダーに求める行動欲求は、まずは食べることや外敵に襲われないことを求めます。次に、家族や仲間が欲しいと願い、さらに飼い主から認められたい、役に立ちたいと願います。人間と同じですね。
【犬が飼い主に求める3大欲求】
1.生命安全の欲求 = 守られていること。食餌にありつけること。
2.社会的欲求 = 群れ(家族)の一員として役に立ち認められていること。
3.探索欲求 = 狩猟動物としての本能を満たすこと。☞ 飼い主との散歩
犬は、↑の行動欲求が満たされないと、欲求不満(フラストレーション)になり、欲求不満がつのると、
以下のような行動を取るようになります。
1. 神経質になり、やたらと吠えるようになる。
2. 攻撃的になる。
■ストレスとフラストレーションの違い
犬のストレスを大別すると、「環境的ストレッサー」「身体的ストレッサー」「精神的ストレッサー」の3つがあります。
多くの方が「ストレスが多い」「ストレスになる」などという言い方をしていますが、私たちが使う「ストレス」という言葉は、しばしば「ストレッサー」という言葉と混同して使われています。
●ストレス =なんらかの刺激によって心身に生じるゆがみ
●ストレッサー=ゆがみの原因となる刺激
つまり、ストレスの元となる事象は、厳密には「ストレッサー」ということになり、それによって生じる心身の不調が「ストレス」なのです。一方、フラストレーションは、元来「挫折」あるいは「目標が達成できない状態」を意味する言葉で、「契約の達成不能」という法律用語としての意味もあります。
心理学的には、行動の原動力として想定される欲求が外的・内的要因によって満たされない「欲求阻止」状態、とくにそのことによって情動的緊張が高まる状態を指して用いられます。フラストレーションは、一種のストレッサーになると言えるでしょう。
・環境的ストレッサー = 騒音、振動、空気の汚れなど、外部環境によるもの。
・身体的ストレッサー = 病気、怪我、疲労など、体の変化によるもの。
・精神的ストレッサー = 怒り、悲しみ、葛藤、緊張、不安、寂しさなど、気持ちの変化によるもの。