先日、以下のお問い合わせがありました。
はじめまして。4ヶ月の柴犬(女の子)の甘噛みに悩んでいます。実は、既に訓練士さんに出張レッスンを二度お願いしました。1回目のレッスンでは、缶に小銭を入れて脅かす方法を教わり、それでしばらくは良くなりました。しかし、しばらくしたらまた甘噛みが出てきてしまい、缶で脅す方法も通用しなくなりました。
そして、2回目のレッスンの時、訓練士さんがチョークチェーンを使い始めました。私は、うちの子が首を絞められて、キャンと鳴くのを目の当たりにした時、大変ショックを受けました。
翌日、訓練士さんに連絡し、「私も主人もチョークチェーンを使って、うちの子の首を締めることに抵抗があるので、他のやり方を教えて頂けませんか?」とお願いしたところ、訓練士さんは気分を害されたのか「チョークチェーンを使えないなら、もう他に方法がないので他を当たって下さい。」と言われました。
チョークチェーンを使わないレッスン、飼い主参加型のレッスンをして下さるドッグトレーナーさんを血眼になって探していたところ、ヴィッセさんをやっと見つけました。ぜひまずはうちの子に会って頂き、カウンセリングをお願いしたいです。よろしくお願い致します。
以下、糸山の返信
○○さんが教わった上記の方法の他にも、口の中に手を入れて叱る、マズルを掴んで叱るという犬を家畜として扱うしつけが、いまだに行われていることに強い怒りを覚えます。一般的に甘噛みは歯が痒いからと言われていますが、なぜ子犬は甘噛みをするかと言うと、成犬になった時に、チームの一員として狩りに参加しなければならないので、兄弟たちと毎日狩りの練習(プロレスごっこ)をする必要があるのです。
しかし、飼い主の元に来た犬には兄弟がいないので、飼い主が狩りの練習相手になります。もし先住犬がいる場合は、先住犬が格好の練習相手になります。甘噛みは個体差にもよりますが、大体6~7ヶ月齢で終わります。結論としては、甘噛みをすぐにやめさせる方法はありません。甘噛みはやめさせようとするのではなく、齧るという行動欲求を満たすことが一番の解決策です。
以下、甘噛みの改善に必要なことになります。