■落ち着かない犬とは?~衝動の抑制と感情のコントロール~
「この子は落ち着きがなくて」と言う飼い主は少なくありません。
落ち着きがない犬とは、どういう犬なのでしょうか?
落ち着きがない犬とは、「自分の感情と行動をコントロールできない犬」のことです。
タイプとしては、活発過ぎる子に多く見られ、「我慢」する能力を持ち合わせていません。
よく4~5ヶ月齢の子犬に「この子は落ち着きがなくて」と言われる飼い主が多いのですが、
4~5ヶ月の子犬は、自分で感情と行動をコントロールすることはできません。
なぜなら、相手はまだ脳みそが固まっていない、エネルギーの塊のような赤ちゃんだからです。
もし、1才を過ぎて成犬になっても落ち着きがなければ、
それは、「飼い主が犬に我慢することを教えられなかった」と言えるでしょう。
1年後、2年後の愛犬の姿は、飼い主が育てた結果の姿なのです。
ヴィッセが考える犬のしつけとは、
犬に「衝動の抑制と感情のコントロール=我慢」を、教えることが中心となります。
そして、その基礎となるのが、「コントロールポジション」と「境界線トレーニング」です。
コントロールポジションは、活発なワンちゃんはもちろん、とくに怖がりのワンちゃんや、
甘えん坊のワンちゃんを情緒の安定した犬に育てるには、家の中だけではなく、
外のどんな場所でも出来るようにならなければなりません。
なぜなら、これらの犬は、飼い主の膝の上が最も安全な場所なので、いつも抱っこをせがみます。
その結果、飼い主がつい抱っこをしてしまいがちです。そうするといつまでたっても、
「衝動の抑制と感情のコントロール」の効かない、我慢が出来ない犬になってしまいます。
コントロールポジション中に犬が抱っこをせがむ場合は、犬が諦めるまで「無視」するか、
毅然と叱って「拒否」することです。注意することは、絶対に目を合わせない事と、
中途半端に叱らないことです。もちろん触ってもいけません。
境界線トレーニングは、犬が大興奮してもっとも衝動的になる時に行います。
クレートから出してもらえる時、ごはんの時、首輪とリードを付ける時、お散歩で玄関を出る時、
お友達に出会った時などです。
※日々実践してください①を参照