横浜市の犬のしつけレッスン/犬の学習の仕方~ヴィッセのテキストから~
犬が良くも悪くも色々な行動を学習するのは、
私たち人間の反応によって、行動が強化されるからです。
犬は、自分の利益になることはすぐに学習すると同時に、
飼い主が喜ぶことは自分も嬉しくなり、何度でも繰り返したくなります。
例えば首輪やリードを付ける時に、「待って、待って!落ち着いて、ほら動かないで!!」と、
飼い主が話しかけすぎると、犬は飼い主が喜んでいると思い、余計に興奮するようになります。
飼い主が喜んでいることに気づいた犬は、飼い主を喜ばせるには
「じっとしていないことが良いことだ」ということを学んでいるのです。
犬に大人しく首輪やリードを付けさせるには、話しかけすぎないことです。
しかし、これは女性にとって難しいことのようです。犬にリードを付ける度に
飼い主が話しかけすぎるのは、犬の方が飼い主を訓練したとも言えるでしょう。
このように飼い主の知らないところで、お互いを訓練し合っているのです。
しかし、どちらかと言えば、飼い主が犬に訓練されていることの方が多いようです。
分かりやすい例として「飛びつき」があります。
犬が飛びついた時に、飼い主がなだめるように叱ると、犬にとって飼い主の言葉が「ご褒美」となり、
犬は飼い主が喜んでいると思い、余計に飛びつくようになってしまいます。
犬の飛びつきが直らないのは、飼い主が毅然と拒否していないからなのです。
こうして飼い主は叱っているつもりでも、犬にとっては「ご褒美」となっていることは
様々な場面で見受けられます。犬は、物事を「利益=快」「不利益=不快」で判断します。
自分に都合が良いことはすぐに学習しますし、逆に飼い主にとって都合が悪いことは、
なかなか覚えてくれません。飼い主の方は、自分の与えている言動が犬にとって
「ご褒美」となっていないかを、常に意識するようにしましょう。