「マウンティングを許すと、犬が飼い主よりも上になる!?」
画像は、大治郎が僕に思いっきりマウンティングをしている姿です。マウンティングは、優位性を示す行為だから許してはいけないと、大抵の訓練士の方やドッグトレーナーたちが唱えているので、飼い主さんもそう思われている方が多いのではないでしょうか?
優位性を示す行為というのは間違いではありませんが、犬のマウンティングは「遊び」の一環として行われることがほとんどです。僕が大治郎に背中を向けると、大治郎は「待ってました!」とばかりに、ご覧のようにマウンティングを仕掛けてきます。それを見た妻が同じように背中を向けても、大治郎は妻には絶対にマウンティングをしません。多分、大治郎にとって妻は遊び相手ではないのか、恐れているのかのどちらかでしょう。
一応、ヴィッセでは、お散歩で他の犬とあいさつをさせた時にマウンティングをしたら、やめさせて下さいと教えています。なぜかと言えば、自分の犬が他の犬にマウンティングされることを、不快に思われる飼い主の方がいるからです。しかし、ロングリードに付け替えて、僕の生徒さん同士で犬達を遊ばせたときに、マウンティングをしてもその時は放っておいて下さいと教えています。なぜなら犬同士で遊ぶときは、犬が犬から学ぶ大切な時間だからです。
15年ほど前、あるしつけ教室のパピーパーティに見学に行ったとき、マウンティングした子をトレーナーが思いっきり叱っていました。理由はマウンティングを許すと、攻撃性が育つからということでしたが、このトレーナーは犬同士で学ぶチャンスをつぶしてしまったと言えるでしょう。なぜなら、マウンティングをされた子がもし嫌だったら、自分でしっかりと「拒否」することが大事なのです。そして、可愛そうなことにその叱られた子犬は、トレーナーのあまりの剣幕に、椅子の下に隠れて怯えていました。
以上、マウンティングについて書かせて頂きましたが、決してマウンティングを推奨しているわけではありませんので。また、タイトルのようなことはありえないので安心して下さい。
※両手で僕の腰をしっかりと抱え、一生懸命マウンティングをしている大ちゃんが可愛い! ☜ 親バカ