私は、警察犬の訓練士をしていました。専門学校のドッグトレーナー科を卒業後、警察犬訓練所に入所し、そこで服従訓練というものを徹底して学びました。服従訓練とは、命令に忠実に従わせることで服従する精神を植え付けるというものです。
警察犬訓練所で7年間修業をし、そして、いざ独立して仕事を始めてみると飼い主の方が求める「しつけ」と、競技会を基盤とした「訓練」のギャップに悩み、もどかしさを感じていました。いつしか従来のドッグトレーニングに限界を感じ、このまま続けていけるのだろうかとたまらなく不安でした。
そんな気持ちを払拭するような答えを探し求めていたある時Visseのホームページを目にしました。そこに載っていた飼い主様の声を読んで圧倒されている自分がいました。
なぜなら、それまで見てきた数多くのしつけ関連のホームページとはかけ離れ、飼い主様とワンちゃんが生まれ変わった姿が書かれた内容だったからです。 そこには犬と人間が理想とする暮らしが見えたのです。私が求めていた答えはこれだ
! と思い、すぐに受講することを決めました。
糸山先生とのマンツーマンの授業は、とても有意義な時間でした。「何故だろう」と疑問に思っている点も、例え話などを用いて明快に説明してくださるので、心の底から納得することができるのです。
苦手とする行動学でしたが、私のペースに合わせて授業してくださったので、焦る事なくじっくりと取り組むことが出来ました。 そして、実技では何よりも犬の心に寄り添う姿勢の大切さを教えていただきました。犬の心に目を向ける事をせずに、一方的な服従訓練をしていた頃の自分とは決別し、新しい自分に生まれ変われました。
これからは、家庭犬しつけ教師として先生に教えて頂いた事をベースにしていき、ワンちゃんと飼い主様が安心して暮らせる事を第一に考えて取り組んで行きます。
糸山先生との出会いに心から感謝しています。
ドッグスクール ラビ 代表 藤原慎吾