・犬を飼い主より先に歩かせない
・玄関を出る時は飼い主が先
・食事は飼い主が先に食べて犬は後
・犬と一緒に寝ない
などと書かれていますが、これらの事項は、「主従関係」を築くことを前提に書かれています。そして、これらのルールをいくら守ったからと言って、あなたが犬のリーダーになれる訳ではありません。なぜなら、あなたがリーダーにふさわしいかどうかは犬が決めることだからです。
リーダーには犬側から見たリーダー像と、人間側から見たリーダー像の2つがあります。「犬側」から見た理想のリーダーは、きちんとコミュニケーションがとれる人だと思います。
犬は、不安になったり、パニックになったり、興奮したりした時に自分をコントロールできなくなります。そんな時に、飼い主がきちんとコミュニケーションをとり、愛犬を落ち着かせることが出来てこそ、しつけの意味があるのだと思います。
そして、そんな苦手なシチュエーションの時に、何をすべきかをきちんと指示してくれ、コミュニケーションが取れる飼い主を、犬は信頼するのではないでしょうか?上司と部下も、先生と生徒も、親と子も、そして、夫婦もコミュニケーションが取れてこそ、そこに尊敬や信頼が生まれるのではないでしょうか。
「人間側」から見たリーダーにふさわしい人とは、『全責任を負える人』だと思います。全責任とは、「散歩」 「身体のケア」 「健康管理」 「知識」 「しつけ」 「生活環境」など、すべてのことに対してです。
大事なことは、『犬に厳しくするのではなく、自分に厳しくなること』だと思います。愛犬に理想や完璧を求めるなら、自分がそうであるかどうかを自問して下さい。もし、完璧な飼い主にはなれそうにないと思ったら、犬にも完璧を求めないだけの話です。
■あなたは愛犬から信頼されるリーダーだと思いますか? □思う □思わない □わからない
という質問が、問題行動カウンセリングの質問項目にあるのですが、僕の答えは、☑わからない にチェックがつきます。こればっかりは、大治郎に聞いても困った顔をするだけで、答えてくれないのでわかりません。