コラム
問題行動の矯正法について
ヴィッセでは、無駄吠えなどの問題行動の矯正には、行動分析学における 「行動療法」または「行動修正法」と呼ばれる技法を行っています。
行動療法とは、不適切な行動や態度を、適切な行動や態度に変えていく技法のことです。この行動療法が優れている点は、「客観性」と「明瞭性」で技法自体が、「科学的」かつ「論理的」ということです。
「マズルを掴んで叱る」「仰向けにして叱る」などの体罰を与えることはありませんし、犬が吠えた時に「缶を投げて驚かす」 「お酢を水で薄めてスプレーでかける」という馬鹿げたことも一切行いません。
また、主従関係を前提とした服従訓練で必ず使用される「チョークチェーン」も使用することはありません。私も行動分析学を応用してレッスンを行ってはいますが、この行動療法だけですべての問題が解決することはありませんし、犬の心の奥底まで理解できるものでもありません。
私がレッスンで何よりも大切にしていることは、「愛情」と「感情」です。なぜなら、私たちと同じように心を持つ生き物である犬には、時として机上の論理よりも、愛情や感情の方が優るからです。
※シーザー・ミランではありませんが、「犬にはリハビリを」「飼い主には訓練を」が私のモットーです。問題行動は、犬に適切な生活環境を与え、飼い主が犬の修正と学習の仕方を正しく理解でくれば必ず改善します。
※シーザー・ミラン
アメリカの有名なドッグトレーナー。著書に「あなたの犬は幸せですか」がある。