この当時の家庭犬のしつけは、警察犬の訓練をそのまま家庭犬に応用することが主流でした。「脚足行進」や「持来」など、警察犬の訓練用語がたくさん出てきます。最も衝撃的なのは、トイレを失敗したときに『~中略~失敗した所に鼻を押しつけ「ここはトイレじゃない!」と何度も尻や鼻を叩き、その度にキャンと鳴き、ごめんなさいの顔をし、すごすごとケージに入った。』というくだりです。
当時は罰を与えるしつけがほとんどでした。飼い主の方も知らないとはいえ、ひどい話ですよね。今でも甘噛みをしたら「口を手の中に入れて叱る」「マズルを掴んで叱る」ということが行われているようです。心が痛みます・・・。