月別 アーカイブ

HOME > Visse's Blog > アーカイブ > エッセイ: 2023年1月アーカイブ

Visse's Blog エッセイ: 2023年1月アーカイブ

横浜市の犬のしつけレッスン/犬はなぜチャイムに吠えるのか?

犬はなぜチャイムに吠えるのでしょうか?

ヤフーで見つけた記事に、犬がチャイムに吠える理由を以下のように解説していました。


✔知らない人に警戒している
✔飼い主に知らせたい
✔嬉しくて興奮している
✔大きな音に刺激されてしまう


まあ、吠える理由はこんなところだと思います。僕の見解はちょっと違います。

なぜチャイムに吠えるのかというと、


まず一つ目は、「たまに鳴るから」です。


普通の家庭で1日に何回チャイムが鳴るでしょう? せいぜい1~2回? 多くても2~3回くらいではないでしょうか?もしチャイムが1分おきに鳴っていたら、多分20分~30分後には、吠えなくなっているのではないでしょうか? これを「馴化」と言います。


僕はレッスンでこのチャイムに吠える話が出ると、必ず生徒さんに聞くことがあります。それは、「船酔いは何でするのでしょうね?」という質問です。すると、大抵の生徒さんが「三半規管が弱いから」と答えます。


間違いではないですが、僕は、「たまに乗るからです」と答えます。もし、あなたが漁師に転職して船に乗り始めたら、多分1~2週間くらい吐き続けると思います。でも毎日乗っていれば、先程の三半規管が鍛えられますから、いずれ吐くことはなくなるでしょう。


犬の車酔いも同じで、毎日乗せなければ、たまに乗っても車酔いを克服することはできません。そうです、「何か」に慣れさせるというのは、毎日の作業なのです。たまに行ってもその「何か」には、慣れることはありません。


次に二つ目は、「犬には、今何時という時間の概念がないから」です。


もし、あなたの家のチャイムが夜中の2時になったら、当然「誰が来たんだ!?」と警戒しますよね? 最近、僕の家のチャイムが夜の11時半ごろに鳴ったので、僕と妻はびっくりして顔を見合わせました。そして、恐る恐る応答すると「ウーバーイーツです!」と返事がありました。


ウーバーイーツさんが間違って僕の家に配達に来たのです。僕はホッとすると同時に、ちょっと切れ気味に「注文してませんよ!」と答えてしまいました。もし、これが日中のチャイムだったら、ほとんどが宅配の人なので、恐る恐るインターホンに出ることはありませんよね。


私たち人間には、時間の概念があるので、日中のチャイムに警戒することはありませんが、犬には、今何時という時間の概念がないので、常に警戒態勢を敷いているという訳です。以上が僕の見解でした。このチャイムに吠える対処法は、改めてブログで紹介します。


横浜市の犬のしつけ教室/~間違った「待て」の教え方~

images.large.jpgのサムネイル画像犬のしつけの定番と言えば、「お座り」と「待て」ですね。ヴィッセでは「待て」と命令調ではなく、子供に言うように優しく「待って」と言います。ヴィッセに来られた飼い主の方々の「待って」の教え方に共通していることが必ず三つあります。

一つ目は、画像のように犬にオヤツを見せて「待て」をさせます。当然犬はオヤツしか見ていません。これを行ってしまうと、犬はあなたのために待つのではなく、オヤツのために待つ犬になります。そして、同時に食べ物に対する執着心を育ててしまう結果になります。


二つ目は、犬が待っている間一切褒めません。皆さん「待て」を連呼するか「無言」か、どちらかに分かれます。犬が大人しく待っているということは=正解ということです。それを「グ~ド!」と褒めてあげないと、犬は自分の行動が正しいのか間違っているのか不安になります。


この「グ~ド!」は、褒めるニュアンス以外に「そうだよ、それで合ってるよ!正解だよ!」という意味があります。こうして待ってを教えると、犬が安心して楽しく待つようになります。


最後に三つ目ですが、皆さん犬が座った状態で「ヨシ」と言ってオヤツをあげるので、これは「良くできたね!」の「ヨシ」になってしまいます。「ヨシ」は褒めるための言葉ではありません。「ヨシ」は「もう動いてもいいよ」という「解除」の言葉なのです。

そして、待ってを解除した後に、たくさん褒めてあげます。「待って」と「ヨシ」は、セットで教えなければならないのです。


一番肝心なことは、外でもできるように応用することです。家で出来ても外や興奮した時は、「待って」ができないという方がほとんどです。ですので、ヴィッセでは以下の「3種類の待って」を教えています。


① 一時待機の待って☞一般的な待ってがこれですね。

➁ 緊急の待って☞リードや首輪が外れた時に命が救えます。

➂ 帰って来るからねの待って☞犬をお留守番させるときに使います。


➂は、出かける時には声をかけずに、無言で出て行くというのがありますが、犬は余計不安になるので、ちゃんと「帰って来るから待っててね」と声をかけてあげてください。また、ご飯を床に置いて「待って」をさせる方がいますが、これは犬に強いストレスをかけてしまうので行わない方が良いです。


「待って」は、我慢をさせるのが目的ではなく、吠える事も含めて犬が興奮した時やパニックになったりした時に、「行動の鎮静剤」として犬の動きを止めるために使うのです。


1

« エッセイ: 2022年12月 | メインページ | アーカイブ | エッセイ: 2023年2月 »

このページのトップへ