月別 アーカイブ

HOME > Visse's Blog > アーカイブ > エッセイ: 2015年6月アーカイブ

Visse's Blog エッセイ: 2015年6月アーカイブ

横浜市の犬のしつけレッスン/お散歩の意味~あなたの犬は幸せですか?~

D2R_4131.JPG
犬の幸せとは何でしょうか?
犬はどんな時に幸せを感じるのでしょうか?

犬は「好奇心」のかたまりです。その好奇心の先にあるものは「達成感」です。そして、狩猟動物である犬の好奇心は、とくに「探索する」「追いかける」「破壊する」という行動によって満たされます。
 
ボールを追いかけるのは、獲物を追いかける本能であり、ぬいぐるみの綿を取り出して破壊するのは、仕留めた動物の内臓を引っ張り出す本能です。
 
麻薬探知犬や災害救助犬、警察犬たちが生き生きとして仕事をするのも、「探索行動」の探し当てた時の達成感から得られる自分自身の喜びと、同時に飼い主の喜ぶ姿が犬にとっても幸せだからです。

僕が小学生の頃、友達と探検ごっこをして硬式野球のボールを見つけた時の興奮は、今でも忘れることができません。人も犬も何かを達成することで、喜びを得られるように神様がインプットしています。

探索行動以外では、フリスビーやボールを追いかけるなどの
狩猟行動」は、いっそう犬の本能を掻き立てることができます。そして、その達成感は、飼い主と共有できた時、何倍もの喜びとなりこの上ない幸せを犬は感じるのです。

では、使役犬と違い仕事を持たない無職の家庭犬にとって、幸せとは何でしょうか?
それは、大好きな飼い主とのお散歩です。犬にとって大好きな飼い主と共に行動する散歩の時間は、
1日のうちで最も楽しい時間なのです。

散歩に行くことで外の世界と繋がり、五感が刺激され豊かな心を育むことができるのです。
毎日お散歩に行く犬の表情は、生き生きとしています。逆に散歩をしない子は、
外での刺激が不足し、神経質で臆病な子に育ちやすくなります。

とくに長時間のお留守番をさせられて散歩が不足している犬は、ストレスをため込んでイライラしています。
それが、無駄吠えや噛みつきという行動に現れるのです。
問題行動の多くは、長時間のお留守番と散歩不足によるストレスです。

私の生徒さんでペットショップの店員さんや獣医さんに、
「お散歩は毎日行かなくても、飼い主の都合で行けば大丈夫ですよ」と言われた方が何十人もいます。 
言われた方のほとんどが、小型犬の飼い主さんですが、

これは多分、犬を「家畜」として「飼う」ことを前提に言われているのだと思います。
家畜ということであれば、お散歩は飼い主の都合で行きたい時に行こうが、
ケージに閉じ込めてお留守番を長時間させようが構わないでしょう。

しかし、「家族」として「共に暮らす」のであれば、豊かな生活環境を与え、愛犬の心を育むことが
飼い主としての義務であり、責任ではないでしょうか? その一番の義務と責任がお散歩だと私は思っています。
朝は時間がなくてお散歩に行けないというのは、理由にはなりません。
 
散歩は、愛犬の心と体を健全に育み、飼い主と信頼関係を築く基礎作りです。
散歩は、犬が犬としての喜びを感じる、1日で一番大切な時間です。
ヴィッセが考える「共に暮らすためのしつけ」とは、毎日のお散歩が土台としてあって成り立ちます。
 
犬にとって、飼い主との散歩は生活のすべてです。 
挑戦すること、協力すること、達成すること、そして、元気に走り回ること・・・
犬の一生は、毎日が夏休みなのです。 

1

« エッセイ: 2015年5月 | メインページ | アーカイブ | エッセイ: 2015年8月 »

このページのトップへ