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Visse's Blog エッセイ: 2013年3月アーカイブ

コントロールポジション

 

130305_01.jpgお行儀よく座って飼い主さんを見上げている、ちくわちゃん。6ヶ月になるチワワです。とくにスワレと指示を出している訳ではなく、彼女自身が自発的に座っているのです。

 

よく見ると、足でリードを踏んでいるのがわかると思います。これを「コントロールポジション」と呼んでいます。やり方はいたって簡単、首から30センチくらいの所を足で踏むだけです。これが習慣になるとリードを踏むだけで、犬は自発的に座るか伏せるかして、とてもお行儀よくなります。

 

13年犬の仕事をやっていますが、こんなに簡単で便利なことがなかなか広まっていきません。ヴィッセに犬の相談に来られると、皆さん椅子に座るなり必ず「スワレ、待て」と指示を出します。ところが、その数秒後に犬はもう立ってしまっています。

 

指示を出されても犬が勝手に動いて良いのであれば、その指示はほとんど意味がないと思うのですが・・・。なので、いちいち指示をしなくても犬が勝手に座るようになる、この「コントロールポジション」が、ヴィッセのしつけの基本になっています。

ちなみに「待て」には種類があって、

①一時待機の待て ②休止の待て ③緊急の待て の3種類があります。

 

大抵の飼い主の方が教えているのは、①の一時待機の待てです。というか、②と③を知っている方はほとんどいないと思います。

 

②は、伏せた状態で、リラックスして長い時間落ち着いて待つことができる「待て」です。

③は、お散歩で万が一、リードや首輪が外れた時に動きを一瞬で止めることができる「待て」です。ヴィッセではこの待てを一番重要に考えています。なぜなら、命を救えるからです。

 

ちなみにヴィッセでは「ご飯の待て」は絶対に教えません。もし生徒さんでやっている方がいたら、必ずやめてもらっています。理由は、犬が庭で鎖につながれ、家畜として飼われていた昭和のしつけの名残りで何の意味もないからです。

 

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