DOG SCHOOL Visse


お客様の声 困りごとを抱えた飼い主さんほど、糸山先生は頼りになります。


困りごとを抱えた飼い主さんほど、糸山先生は頼りになります。


飼い主様名

渡部様

コース

問題行動矯正レッスン

犬の名前

Maddieちゃん 3才

犬種

ボーダーコリー

受講期間

2クール
Maddie(マディ、3歳)は、生後12週間ほどで我が家にやって来た女の子のボーダーコリーです。最初からかなりやんちゃな子でしたが、日が経つにつれて、自宅の庭の外を走るバイク、自転車、ベビーカーなどに反応して過度に吠えるようになりました。
 
また、お散歩に出た時には気が狂ったように、吠えながらバイクや車に向かって突進しようとするため、それを制止しようとする度にMaddieに足で蹴られて、私と妻は体中にひっかき傷や内出血が絶えませんでした。
 
さらに、動いている人に対して向かって行くため、ジョギングしている人を転ばせたり、足に軽く噛みついてしまったりという行動をするようになりました。

そこで、あるトレーナーさんに相談したところ、「向かって行こうとしている時にオヤツをあげ続ける」あるいは、「電柱になったつもりでその場にじっとしている」などのアドバイスをもらいました。
 
しかし、まったくと言ってよいほど効果は無く、我々の体には常にひっかき傷が絶えない状態でした.。そして、次のトレーナーさんを見つけ、朝Maddieを預けて夕方に引き取るという形で、週に1~2回訓練を行ってもらうと共に、出張訓練も2回ほど来てもらいました。
 
その結果、若干の効果はあったものの、トレーナーさんと一緒の時は、とてもお利口さんですが、家に帰ってくると問題行動を起こすという状態になり、自分たちにとって満足いく効果は得られませんでした。
 
その後、自分たちでできる限りMaddieのしつけをしていたつもりでしたが、今になって考えると、この期間は何もできず、逆にMaddieの好き勝手な行動をさせていたも同然という状態でした。
 
そして、だんだんとバイクや車や人や犬に、吠えながら向かって行こうとする回数が増えていき、私たちは毎日“ひっかき傷”や、“人に噛みつくかもしれないという恐怖心”と闘うはめになってしまいました。
 
それでもその当時は、「これはボーダーコリーの持って生まれた本性なので仕方がないのかも。」と思ったりもしました。しかし、「いや、これで良いわけがない、このままではMaddieだけでなく、相手にも怪我をさせてしまうかも知れない。
 
そして、最悪の場合、命に係わる可能性さえある。そう考えると「悪いこと」「してはいけないこと」のしつけを、しっかり教えなければならないと、強く思い直しました。
 
そのためには、私がまずは気合を入れなおして、もう一度真剣に取り組もうと思い始めたころに、知り合いの飼い主さんの紹介で、Visseを知ることになりました。

 HPの「お客様」の声を読み、他の何人ものボーダーコリーの飼い主さん達が私と同じような悩みを持ち、改善されたことが書かれてありました。そして、糸山先生のしつけに対する考え方に共感できたことから、迷わずカウンセリングを予約し、Maddieと共にVisseに向かいました。

カウンセリング当日、衝撃的だったことは、「褒める」ということに対してでした。先生が例として見せてくれたのは、Maddieを待たせた状態から呼び寄せるという動作なのですが、私と先生のやり方には明確に次のような違いがありました。
 
私:命令調で「Maddieスワレ!!」⇒「マテ!!」⇒少し離れる⇒「コイ!」⇒Maddieが来たら「おりこうさん」と褒める。
 
糸山先生:優しく「Maddie(先生の目を見る)グード!」⇒「座って、グード!」⇒「待って、グード!」⇒少し離れる⇒「オイデ!、グード!」⇒マディが来たら「グ~ド!、グ~ド!!、グ~ド!!!」
 
先生と私の大きな違いは、「アイコンタクト」ができたら褒める。「座って」と言って座ったら褒める。「待って」と言って待てたら褒める。「オイデ」と言って来たら褒める。とにかく先生から言われたことを行う度に、それらをひとつひとつ褒めるところです。
 
先生から「飼い主が言った事と違う行動を行った時には、「ノー」と軽く注意して「その行動は違うよ」ということを理解させる。そして、言われた行動ができた時は、すぐに「グード!」と褒める。

こうして教えていくと、Maddieはしても良い行動=「グード!」とダメな行動=「ノー」をより明確に理解するようになります。
そして、良い行動の時は常に褒められているので、間違った行動の時の「ノー」という言葉がより効果的となります。」と説明していただきました。

この説明は、本当に衝撃的でした。これまで叱ることはしてきましたが、褒めることが明らかに不足していると気づかされました。まさしく目から鱗が落ちた瞬間でした。
 
カウンセリングが終わると、私は迷わずレッスンを申し込みました。そうして、私とMaddieのレッスンが始まりました。そして、10回のレッスンの中で、印象に残ったことをいくつか書きたいと思います。
 
~叱ることについて~
Maddieの問題行動が出るようになって、どのように叱るかを悩んでいました。一切叱らずに、トレーニングを行うという考えのトレーナーさんもいるようです。
 
しかし、バイクや人に向かって突進することは、Maddieだけでなく何の落ち度も無い相手の方にも怪我をさせたり、最悪の場合、命を危険にさらす可能性があることを考えると、何としてでも「絶対にダメな行動」として教えこむ必要があります。
 
その場合、どうやって「ダメなこと」を教えるかについて先生から教わったことは、「子供と同じように育てましょう。」というものでした。これはVisseの理念でもあります。
 
「もし自分の子供が人を傷つけるような、反社会的な行動をしたら厳しく叱りますよね?自分の愛犬に対しても同じです。愛情を持って厳しく叱りましょう。」と教わりました。

そして、叱ること以上に1日100回以上ほめること、その上で必要な時は、愛情を持って厳しく叱る、これが大切なことだと教えていただきました。
 
~ピンチカラーについて~
前述した「叱り方」に少し関連したトピックになりますが、Maddieは、レッスン初回からピンチカラーという首輪を使用していました。ある日公園に散歩に行った時、散歩仲間に「Maddieは、こんな首輪をつけてレッスンしているんですよ。」と言ってみんなに紹介したところ、
 
その中に「その首輪は犬が悪い行動を行った時に、リードを強く引っ張って首にショックをかけ、犬に体罰を与えることが目的なんでしょ?」と言った人がいました。
 
もし、私がMaddieを痛めつけるためにこの首輪を使っているとしたら、そうすることも可能です。しかし、私はこの首輪の目的が全く違うことを、実際に使ってみて理解しています。
 
結論として、この首輪は罰として苦痛を与えることが目的ではなく、犬がパニックになった時や、周りが見えなくて飼い主の声が全く聞こえなくなった時などに、我に返ることを目的にしています。
 
そうすることで飼い主に意識が向くようになり、いけない事をいけないと理解させることができるようになります。叱る時はもちろん首輪を引っ張って叱るのではなく、言葉で叱ります。
 
先生のお話によると、このピンチカラーを心無い訓練士たちが、犬に痛みを与えるために使用しているので、虐待の道具としてネットでの評判はものすごく悪いそうです。
 
しかし、決して犬に苦痛を与えるためのものではありません。私は、実際にこのピンチカラーを、自分自身の首に巻いて実験してみました。その結果、予想以上にあたりはソフトで、軽く「ちょいちょい」と引っ張ってもまったく痛くはありませんでした。
 
この実体験も踏まえて言えることは、ピンチカラーは決して虐待の道具ではなく、正しく使用し、使い方を間違えなければ、安心・安全な道具だということ。そして、何よりも飼い主の負担が劇的に減るということです。
 
また、初回レッスンの時に、先生から「ピンチカラーは、あくまでも問題が改善するまでの一時的な矯正の首輪で、一生使用するわけではありません。」と聞かされていました。そして、先生の言葉通り、私は7回目のレッスンが終了する頃には、この首輪を使用することなく、Maddieをコントロールできるようになりました。
 
~Maddieの気持ちを正しく理解する~
先生は、犬の気持ちを正しく理解した上で、正しく指示をすることが大切だと教えてくれました。ある日のお散歩レッスンの時、Maddieがバイクに対して身を乗り出そうとした時、私は「Maddieは、バイクに対して吠えようとしている!?」と思って、つい「Maddie ノー!」と言ってしまいました。
 
すると先生は、「Maddieはまだ吠えてもいないのに、「ノー!」と叱ってもまだ何もしていないMaddieは、何がいけないのか理解できませんよ。この場合はまず、「緊急の待って」で「待って!」と声をかけ、意識をこちらに向けます。そして、ちゃんと待てたら「グード!」と褒める。
 
もし指示を無視して吠えたら、その時にしっかり「ノー!」と叱ってください。但し、犬の「良くない行動=間違い」を叱るだけではなく、叱ったら「必ず良い行動=正解」を教え、褒めて終わることが大切です。
 
正解を教えてあげないと、同じ事に対して一生叱り続けなければなりません。まして、叱って犬がお利口になるなら誰も苦労はしません。良い行動というのは、犬も子供も褒められることで身に付いていくのです。」と教えていただきました。
 
その日のレッスン以降、Maddieの気持ちを正しく理解する努力をし、その気持ちに応じた正しい声掛けを行うことが大切だと理解し、常にそうできるように心がけています。
 
~基本がとても大切、そして実践~
レッスンで先生から「Maddieを治すのは私ではありません。治すのは渡部さんです。渡部さんが私から教わった基礎を、渡部さん自身が実践できるようにならなければなりません。」と言われました。
 
家での基礎レッスンが大事なのは、すべて外で実践出来るようにするためだと教えてもらいました。とくに私のようにお散歩で困っている者は、いくら家で出来ても外で出来なければ意味がありません。
 
最後のレッスンの日の別れ際に「もしもMaddieがどうしても手に負えなくなったら、もう一度連絡します。」と先生に言ったところ、「Visseではそれはありえないです。なぜならVisseの基本を行っていれば、もう手に負えなくなることは無いはずですから。
 
もし手に負えなくなった場合は、もう一度教わった基本に戻ればよいのです。その戻る基本がVisseのレッスンにはありますから。」と言われました。私が10回のレッスンを終えて感じていることは、Maddieは確かに困った行動がかなり改善されました。
 
しかし、Maddieのボーダーコリーとしての本能は、完全に無くなったわけではありません。もしも私が基礎レッスンを怠ったら、Maddieは確実に元の困った犬へと舞い戻っていくでしょう。
 
Maddieも私も最初は恐る恐るでしたが、毎日人込みの中やバイクの行きかう道路に連れ出して、日ごろの基礎レッスンの効果が出ていると実感した時は、それはそれは、とても嬉しかったです。この効果をさらに確実なものにするには、「基礎レッスン=練習」と同時に、たくさんの「実戦=試合」も怠らないようにしようと思います。
 
~困りごとを抱えた飼い主さんほど、糸山先生は頼りになります~
私のお散歩仲間に、「とにかく叱られまくり、叱るだけの訓練をされたので、人に対して心を開かない犬になってしまった。」とか、「トレーナーさんから、この犬は他の同犬種と比べても頭が悪いので訓練できません。」と言われた人が実際にいました。
 
私の印象ですが、トレーナーさんから見放されてどうすればいいのかわからない、といった悩みを抱えている人こそ、糸山先生は力を発揮して、何とかしようと努力をしてくれる方だと思います。
 
余談ですが、紹介者の方から「Maddieは、相当ヤバい犬ですよ。」と聞かされていたらしく、先生はかなり気合を入れて取り組んでくれたようなのですが、「全然聞き分けがいいので拍子抜けしました。」と言われました(笑)
 
最後になりますが、ボーダーコリーを飼うには相当な覚悟がいります。普段はとてもお利口で甘えん坊でとてつもなくかわいいのですが、いったんボーダー特有の本能にスイッチが入ってしまうと、もう手に負えなくなってしまいます。
 
これを乗り越えて充実した愛犬ライフを送るためには、飼い主のそれなりの覚悟と、適切なアドバイスをしてくれる先生が必要です。私の場合は、幸いにも糸山先生に巡り合えたことで、楽しい充実した愛犬ライフを取り戻すことができました。

糸山先生には感謝しかありません。本当にありがとうございました。

< 10回のレッスンが終わり、穏やかな気持ちで今の生活を過ごせています。
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