我が家の愛犬ﾙｯｸは､生後7ヶ月までﾌﾞﾘｰﾀﾞｰさんに育てられ､ｹｰｼﾞの中で過ごすことが多く､散歩もあまり行けなかったという状況で我が家に来ました｡
 
当時の私は､犬にとって散歩が必要とか､犬の社会化などは良くわからず､この子は全然吠えないと周囲にも言っていたほど､とにかくおとなしかったﾙｯｸは､飼い主の手もかからず､憧れの犬との生活を楽しんでいました｡
 
しかし､10ヶ月を過ぎた頃から､散歩中に他人や他犬に反応し､大きな声で吠え立てるようになり､ﾃﾚﾋﾞに出てくる犬や他の動物にも反応して､ﾃﾚﾋﾞに向かって吠えかかるようにもなってしまいました｡
 
このままではいけないと思い､ﾈｯﾄからの情報でしつけをしてみたり､しつけ教室にも1年近く通ったのですが､なかなか良くならず､というよりさらに吠えるようになり､これからどうしようかと思っていた時に､ﾈｯﾄでｳﾞｨｯｾの存在を知りました｡
 
もう､2才手前で社会化期も過ぎていたので､いまさらﾚｯｽﾝをしても良くならないかなと思いながら電話をしたのですが､糸山先生から｢まだ全然遅くないですよ､必ず良くなりますから｣と言われた時､本当にその言葉に救われました｡そして､家族で話し合いｳﾞｨｯｾに通うことを決めました｡
 
そして､ﾚｯｽﾝ前のｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞに伺った際､案の定ﾙｯｸは､糸山先生に向かって思いっきり吠えかかりました｡吠えはなかなか治まらず､とうとう先生から｢ﾉｰ！｣と一喝されました｡

そして､私たちにも｢人に向かって吠えているのになぜ何もしないのですか？もし自分の子どもが他人に迷惑行為をしたら叱るでしょう？犬も同じなんですよ｣と言われ､ﾊｯとしました｡
 
先生に叱られたﾙｯｸは､すぐに吠え止みました｡そして､しばらく経って大人しくなったﾙｯｸを､先生は優しく褒め始めたのです｡何度も何度も｛ｸﾞ～ﾄﾞ！ｸﾞｯﾄﾞ！｣と｡

すると先生が､｢叱るだけでは､吠えが治ることはありません｡吠えていない時にたくさん褒めることで､吠えない行動が増えていきます｡良い行動は､人も犬も褒められることで増えていくのです｣と言われたのです｡

先生が言われたことは､ﾈｯﾄや他のしつけ教室でも見聞きしたことがなかったので､先生の言葉に衝撃を受け､ここなら何か道が開けると思い､ﾚｯｽﾝをお願いしました｡
 
午前中の先生との30分のｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞでは､ﾙｯｸとの生活や向き合い方を､一から学ぶことができました｡先生と出会うまでは､なぜうちのﾙｯｸだけ吠えてしまうのだろう？･･･｡私たちが思い描いていたﾜﾝｺとの生活にならず､ﾏｲﾅｽのことばかり考えていました｡

しかし､ﾚｯｽﾝを通して､子どもと同じように育て､｢やっても良いことと､やってはいけないことをきちんと教えること｣そして､｢ﾙｯｸの個性をきちんと理解してあげることが大切だということ｣を教えていただきました｡

ﾚｯｽﾝを受ける前までは､吠えるから人混みには連れて行けない､旅行にも行けないと思っていましたが､教えていただいたことを外(散歩)で実践することにより､人に吠えなくなったこと､ｱｲｺﾝﾀｸﾄをしながら､一緒に歩くことができるようになったこと等､ﾙｯｸの成長を肌で感じることができました｡
 
そして､人通りの多い駅前を一緒に歩くことができた日は､本当に嬉しく今でも鮮明に覚えています｡今まで肩身の狭い思いをして､ﾋﾞｸﾋﾞｸしながら散歩していましたが､今は楽しく散歩しています｡念願だった旅行にも行くことができました！
 
まだ他犬には反応して､興奮が上がり吠えてしまう時もありますが､そういう時は､｢そんな日もあるさ！完璧な人も犬もいない！｣と､ﾚｯｽﾝを通してﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞに捉えることができるようになったのは､飼い主側私たちの大きな変化です｡
 
先生から10回のﾚｯｽﾝ中に送られてきた40枚の動画を､｢ﾙｯｸの軌跡(奇跡)｣として､大切に保存してあります｡これから迷った時は､これをみて立ち戻り､ﾙｯｸとのかけがえのない毎日を過ごしていきたいと思います｡
 
私たちの仕事の事情で､長期間のﾚｯｽﾝとなりましたが､最後まで熱心にご指導いただき､そして私たちとﾙｯｸをここまで導いてくださった糸山先生に感謝申し上げ､ご挨拶に代えさせていただきます｡
 
前田浩､朋美､ﾙｯｸ