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横浜市の犬のしつけレッスン/しつけとトレーニングの違い。


2022/07/16 10:51

stockfoto_163502494_XS.jpg最近お客様で、『褒めてしつけるということは、絶対に叱ってはいけないことだと思っていました。』
という方が多いので、今日はこの辺に触れてみたいと思います。


いまだにしつけとトレーニングが混同されています。もし、私が犬に持って来いや、フリスビーなどを教えたくてトレーニングをする場合は、モチベーションを大切するので、たとえ上手くできなくても絶対に叱りません。なぜなら、叱っても上達することはありえませんから。これは、人にテニスを教える時も同じです。


トレーニングをする時は、犬の希求性が大切なのです。出来ないからといって叱ると、モチベーションが下がり、覚えることを拒絶してしまうのです。


しつけとは、犬も人間も「やってもよいこと=好ましい行動」を教えることです。
同時に「やってはいけないこと=好ましくない行動」も教えなければなりません。

犬が好ましくない行動をした時、そして、それが周りに迷惑をかける行為であった時は、それは「して欲しくない」ということを、犬に理解してもらう必要があります。


犬にとってどのような行動をしてはイケないのか、きちんと感情が伝わるように叱るのであれば、叱っても構いません。なぜなら、犬はその感情をちゃんと読み取ってくれるからです。犬は、あなたが本気で叱っているかどうかはすぐわかります。私はこの部分を一番大切に考えています。


ある哺乳類動物の研究でも、親にきちんと叱られることに愛情を感じ、
叱ってくれる親にすがろうとすることが認められています。


どちらにしても善悪の概念がない犬を叱っても、犬にとっては理不尽な事ばかりだと私は思っています。そして、あなたが些細なことで短気を起こして愛犬を叱ったとしても、私はそれでいいとも思います。


なぜならあなたの愛犬は「家族の一員」なのですから。家族であれば、些細なことで親子げんかも兄弟げんかもするでしょう。でも、それが家族なのです。しかし、それでもあなたの犬は、どんなに叱られても正解を教えてもらえなくても、あなたに変わることのない永遠の愛情を向けてくれるのです。

 

最後に私の師匠である、盲導犬訓練士 多和田 悟氏から教わった言葉を紹介します。


Noは教えなければならないが、Noで何かを教えることはできない。



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