Visse's Blog
横浜市の犬のしつけ教室/間違ったしつけ方~ヴィッセのテキストから~
2021/04/19 09:24
犬が吠えた時や、何か良くない行動をした時に
・叱る ・叩く ・無視する ・マズルをつかむ ・音の出る缶を投げ驚かす
・吠えると電流が流れる首輪をつける ・お酢を水で薄めてスプレーをかける
・ケージに閉じ込める ・リードを強く引っ張り首にショックを与える
などの対処の仕方がありますが、これらの対処法は、
犬を「家畜」として扱うことを前提としたしつけの方法です
。
よくテレビや映画の中に登場する犬たちは、飼い主にとても忠実で
擬人化
されて描かれています。
そんなイメージが強いせいか、多くの方が
犬は人間のようにものを考えることができる
と思い、
「ダメ!」「○○しない!」と叱って、犬に反省を求めるしつけを行ってしまいます。
しかし、「何が悪かったのか?」の理由づけと、
反省ができない犬
をいくら叱っても 一時的にやめるだけで、犬は悪い行動をどう改めればよいかはわかりません。
したがって、同じことに対して
いつまでも叱り続ける
結果にしかならないのです。
まして、叱って犬がお利口になるくらいなら誰も苦労はしません。
また、しつけの本やDVD、テレビや人から聞いた情報などで犬を動かそうとしても なかなか、あなたの望み通りには動いてくれません。なぜならそれらの情報は、
あなたのワンちゃん専用に向けられたものではないからです。
さらに、飼い主の性格や、各家庭の犬に与える生活環境もそれぞれ異なるので、
よその家で上手く行った方法が、自分の犬にもうまく行くとは限らないのです。
インスタントにしつけようとする
「家畜化」
としてのしつけと違い、
「家族化」
としてのしつけに近道はありません。
犬に、「○○して欲しい」「○○して欲しくない」という行動を教えたい時、犬には、最初にそれがどんな
動きなのか?どんな行為なのか?
「何も分からない」
ということを理解してください。
しつけの基本は、叱って教えようとするのではなく、犬が正解を覚えるまで何回も何回も、
根気強く教え学習させることです。そうして育てられた犬は、飼い主の
望むこと、望まないこと
を、
きちんと理解できるようになるのです。
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